読解力が学力を左右する?
- 文 平井
- 4 日前
- 読了時間: 4分
こんにちは!
個別指導イールート打出駅前校です。
11月に入り、気温が一気に低くなりましたね。
体調を崩してしまわないように気を付けていきましょう。
ここ最近、当教室では、普段のテスト対策に加え、皆さんの「読解力」を改めて高めることに、特に力を入れています。
「読解力って、国語の文章を読む力ということ?」
行間を読む国語の力もそうなんですが、少し広いお話です。
結論から言えば、「書いてあることを、その通りに正確に読み取り、理解する」という、基礎学力に直結するごく基本的な力のことです。
まずは下の文章を読んでみてください。
Q.次の①、②の文章が同じ内容を表すかどうか、「同じ」「異なる」のいずれかで答えなさい。
①幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。
②1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。
(新井紀子著『シン、読解力。』東洋経済新報社より引用。原文の一部表記を調整しています)
これは2016年、国立情報学研究所が中高生2万5000人を対象に実施した読解力調査問題のひとつで、答えは「異なる」が正解です。
内容的に考えても、この時代、幕府は大名よりも圧倒的に偉いですから、大名が幕府に命令しようものなら、即刻、藩がお取り潰しになってしまいます(笑)
なんと、この調査で、調査を受けた中学生のうち約43%、高校生でも28%が「同じ」と答えてしまったのだそうです。少し驚きですね。
今の10代世代は、生まれたときから電子機器が生活に浸透している、いわゆるデジタルネイティヴ世代です。
スマホで手軽に短いメッセージを送りあったり、ショート動画で大量の情報を受動的に受け取ることができるようになっています。
学校での授業の聞き方もタブレットやスライドなどが主流で、自分でノートを取ったり教科書を読んで情報を得る機会が減ってきています。
極端に言えば、メッセージアプリでは「ご飯」や「お風呂」などの単語だけでもなんとなく「相手が何を伝えたいか」は把握できてしまいます。
しかし、学校での勉強に用いる言葉は生活のための言葉と大きく異なるため、文章の構造から理解してもらう必要があります。
そこで、勉強が苦手な生徒さんを中心に試していただいているのは「音読」です。
勉強のための言葉を読むのに、正確な読み方がわからなかったり、読めても意味が理解できなかったりすれば、そこで意欲も思考も止まってしまいます。
もちろんすべてを一緒に読んで、すべてを解説するときもあれば、ご家庭で読んできてもらうこともありますが、いずれの場合も教室で実際にチェックをしています。
学校の音読の宿題は理論上ハンコがあればサボることはできるかもしれませんが、読み方を聞けば真面目に取り組んだかどうか一瞬でわかります。
しかし、「読んで終わり」ではなく、そこから問題を解く段階へ移行することが重要です。
ワークなどでわからない問題が出てきたら印をつけ、もう一度教科書に戻って該当部分を自分で探して読む(家であれば音読が好ましいです)。
それを3回以上反復して初めて問題を解ける段階になります。
この「反復」も、勉強が苦手な方ほど不足しがちです。
そのため、テスト勉強の中で一緒に進めています。
そこで当塾では、生徒一人ひとりの目標設定から、それを達成するための学習計画までを丁寧にサポートし、定期的に見直しを行っています。
「思うように点数が取れないけれど、何をしたらいいか分からない」「何が分からないのかも分からない」など、少しでも勉強に不安やお悩みがある方は、お気軽にご相談ください!
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